カナダのワーホリ(IEC)の申し込みの流れ|プールへの登録から招待・就労許可までを公式の情報で確かめた

この記事のまとめ

  • カナダのワーホリ(IEC)は、先にプロフィールをプールに登録し、招待(ITA)が届いてから就労許可を申請する二段階で、登録しただけでは申請したことにならない。
  • 招待は受ける期限が10日、受けてから申請を出す期限が20日で、申請の期限の日時は世界協定時刻(UTC)で書かれている。
  • 健康診断が必要な人はIRCCが認めた医師で受けて申請に結果をつけ、生体認証が必要な人は申請後の案内から30日以内に受け、承認されると入国用の紹介状(POEレター)が出る。
  • 就労許可は日本から出る人の場合、カナダの入国地点で係官が審査して渡されるので、紹介状は許可そのものではない。
  • 2026-11-07の時点で、2026年のシーズンのプールは閉じていて、2027年の開始日と日本の枠の数は公式ページに載っていなかった。

カナダのワーホリ(IEC:International Experience Canada)は、先にプロフィールを「プール」に登録し、IRCC(カナダ移民・難民・市民権省)から招待(ITA:Invitation to Apply)が届いてから、就労許可の申請を出す二段階です。招待を受ける期限は10日、受けてから申請を出す期限は20日と、公式ページに書かれています。就労許可そのものは、日本から出発する人の場合、カナダの入国地点で係官が審査して渡されます。この記事は、この流れを2026-11-07に公式ページの原文で確かめてまとめたものです。

先に、今の時期の状況を書きます。2026-11-07の時点で、IRCCのページには「2026年のシーズンのプールは閉じている」と書かれています。2027年のシーズンの開始日は、確認したページには載っていませんでした。日本の枠の数や招待の回ごとの人数も載っておらず、枠の数と回の日付は「情報が入りしだい更新する」という趣旨の記載でした(日本・ワーキング・ホリデーの招待の回のページ、更新日2026-10-26)。そのため、この記事には日本の枠の数字を書いていません。

年齢の見方はワーホリの年齢は「30歳以下」で、31歳の誕生日がどう関わるか、資金の額はワーホリの貯金はいくら必要?国別のビザ申請時の資金証明の金額で書いたので、ここでは重ねずに、手順と期限に絞ります。

全体の流れ:登録、招待、申請、承認、入国

公式ページから読み取れる順番は、次の5段階です。

段階 内容 期限(公式ページの記載)
1 プロフィールの作成 IRCCのアカウントで資格の質問に答え、パスポートを手元にプロフィールを作る 始めてから60日を過ぎると提出できず、やり直し
2 プールへの提出 国×種類ごとのプールに入る プールに入っても申請したことにはならない
3 招待(ITA)を受ける アカウントのメッセージとメールで届く 受ける期限は10日
4 就労許可の申請 書類をそろえて、費用を払って出す 受けてから20日
5 承認、入国 承認で入国用の紹介状が出て、入国地点で許可が渡される 紹介状の有効は1年

どの段階も、IRCCのアカウントの中で進みます。以降は、段階ごとに原文の内容を書きます。

1・2 プロフィールを作ってプールに入れる

プロフィールを作るには、IRCCのアカウントにサインインして、IECを選び、まず資格の質問に答えます。質問は国籍、永住権、今住んでいる国、学生かどうか、仕事の内定などを聞くもので、「10分ほどで終わる」と書かれています。資格があれば、次にプロフィールを作ります。パスポートが要り、氏名・生年月日・出生地・連絡先を入れます。入力には英語またはフランス語の文字だけを使い、名前の間にコンマを入れないよう案内されています。途中で止めて再開できますが、60日を超えると提出できず、やり直しになります。

プロフィールは同時に1つしか持てません。資格があれば、種類(ワーキング・ホリデー、ヤング・プロフェッショナル、インターナショナル・コープ)のうち、当てはまるものすべてのプールに提出できます。プールは「国ごと、種類ごとに1つ」です。日本の国籍の場合、国別のページ(確認した版)では、日本のIECの種類はワーキング・ホリデーだけが載っています。

大事なのは、公式ページが「プロフィールを出すことは、就労許可を申請したことではない」と書いている点です。プロフィールを出した時点では、就労許可の申請は始まっていません。

プロフィールを出すための費用は、確認したページには書かれていませんでした。費用は、招待を受けたあと、アカウントで払うと書かれています。

プールに残る期間

プロフィールがプールに残る期間は、公式ページで次の3つのどれかまでと書かれています。

2026年のシーズンのプールは閉じていて、IECのトップページと招待の回のページには、2026年のシーズンに招待を受けなかった人のプロフィールはプールから外される、と書かれています。プロフィールは、2027年のシーズンでプールが開いたときに作れると案内されています。アカウントとGCkey(サインインに使うIDとパスワード)は引き続き有効だ、とトップページに書かれています。

3 招待(ITA):誰が選ばれるか、受ける期限は10日

招待は「回」に分けて出されます。種類ごとの順番は決まっていて、インターナショナル・コープ、ヤング・プロフェッショナル、ワーキング・ホリデーの順です。ページには、インターナショナル・コープとワーキング・ホリデーの両方のプールに入っている人の例として、ワーキング・ホリデーの招待はインターナショナル・コープの枠が残っていないときだけ出る、と書かれています。複数のプールに入れる人に関わる話で、日本の国籍の人は、国別のページではワーキング・ホリデーだけが対象です。

回の日付、プールの人数、招待の人数は、IRCCの「招待の回」のページに載せる、と案内されています。ただし、確認した日本・ワーキング・ホリデーのページには、日本の数字は載っていませんでした。

招待が届くと、IRCCのアカウントにメッセージが入り、メールでも知らせが来ます。そこで、次のことが決まっています。

1シーズンに取れるIECの許可は1つです。日本の国籍の人はIECに2回参加でき、1回の最長は12か月です(国別のページ、2025-04-01からの変更として書かれていた内容)。

4 就労許可の申請:受けてから20日

招待を受けた日時から、申請を出す期限は20日です。公式ページには、期限の日付と時刻は世界協定時刻(UTC)で書かれていると案内されていて、日本の時刻とは同じではありません。公式ページは「最終日まで待たずに出す」よう案内していて、書類を前もってそろえておけば20日以内に出しやすい、とも書いています。

申請でやることは、次のとおりです。

  1. オンラインの申請書に答える。保存して、あとで続けられる。職歴・学歴に空白を残さない。
  2. 書類をそろえる。アカウントが一人ひとりの書類のリストを作る。
  3. 費用を払う。ワーキング・ホリデーは、IECの費用に加えて、オープン・ワーク・パーミット(雇い主を限らない就労許可)の費用 CAN$100 がかかると書かれています。IECの費用の額と生体認証の費用の額は、確認した時点でページに表示されませんでした。
  4. 出す。読める色つきのスキャンで書類をつける。

書類のうち、次の2つは、申請の期限までに手元にそろわない場合の扱いが公式ページに書かれています。

書類 公式ページの条件
無犯罪証明(警察の証明) 18歳になってから、連続して6か月以上住んだ国または地域のもの。今住んでいる国のものは、申請の日から6か月以内に出されたもの
健康診断 特定の国に6か月以上住んだり旅行したりした人、または医療・教育・保育・高齢者のケアで働く予定の人。IRCCが認めた医師(パネル・フィジシャン)で受ける。結果は12か月有効なので、招待を受けてから受けるよう案内されている

無犯罪証明や健康診断をまだ取れない場合は、請求した証拠や予約した証拠を出して申請できます。係官の判断には影響しないものの、処理が案内の標準より長くなることがある、と書かれています。無犯罪証明は、求められた期日までに出さないと、申請が却下されます。ただし、診断の予約の証拠だけでは申請が完了せず、診断の控えを求められたときに出すことになります。

パスポート、デジタルの顔写真、履歴書、家族の情報の書式(IMM 5707)も、リストに入ります。

生体認証

生体認証(指紋と顔写真)が必要な人には、費用を払って申請を出してから24時間以内に、アカウントのメッセージに案内の手紙が届くと書かれています。受ける期限は、案内から30日以内です。公式の認証の場所で、本人が出向いて行います。仕事の都合や航空券が安いといった理由での延長は、受け付けないと書かれています。

5 承認、紹介状、入国

申請の処理は、書類がそろって内容が完全な場合の標準が56日と書かれています。この日数には、生体認証を受けるのにかかる時間は入っていません。2026年のシーズンの処理日数の欄は、確認した時点で読み込みの誤りが出ていて、数字は表示されませんでした。追加の書類を求められたり、係官との面接を求められたりすることもあり、書類は案内の期日までに出します。承認されるまでは、航空券・保険・住まいを買わない、仕事や学校をやめないよう案内されています。

承認されると、アカウントに入国用の紹介状(POEレター:port-of-entry letter of introduction)が出ます。紹介状の扱いは、次のとおりです。

日本から出発する人は、就労許可を入国地点で受け取ります。公式ページには「係官が、カナダに入ることができると納得したときに、許可が出る」と書かれていて、納得されなければ、次の便で自費で出ることになる場合があるとも書かれています。許可を受け取ったら、入国地点を離れる前に内容を確かめ、誤りがあればすぐに伝えるよう案内されています。

入国地点で見せるもの

入国のときに係官に見せるものとして、公式ページは次を挙げています。

保険の期間が滞在より短いと、保険が切れる日に許可の期限が合わせられ、あとで延ばせないと書かれています。CAN$10,000以上を持って入国する場合は、係官に申告します。

自分でできること・公式に確かめること

自分でできることは、次の3つです。

  1. IRCCのアカウントを作り、資格の質問の結果とパスポートの情報を手元にそろえておく。2026年のプールが閉じている間は、プロフィールは出せないが、アカウントは2027年にもそのまま使える。
  2. 無犯罪証明や、必要な人の健康診断の手順を、招待が届く前に調べておく。公式ページは、書類を前もってそろえておけば20日以内に出しやすいと書いている。健康診断は、結果の期限が切れないよう、招待を受けてから受けるよう案内されている。
  3. 招待のメールが届く連絡先を確かめ、受ける期限の10日と申請の20日に動けるようにしておく。

2027年のシーズンがいつ始まるか、日本の枠が何人か、といった点は、IRCCの招待の回のページに載るまで分かりません。個別の事情(過去の滞在、持病、犯罪歴など)が条件に当たるかは、この記事では判断できません。IRCCのヘルプセンターや、公式ページの案内で確かめてください。

次にすること

この記事の内容は2026-11-07時点で確認したもので、見直しの予定日は2027-01-15です。

出典(確かめた日)